「天龍寺内陣」の特別拝観20170517
京都の観光地・嵐山にある「天龍寺」は嵐山・亀山を借景に境内が広がる。
天龍寺の開基は足利尊氏である。
暦応2年(1339)8月、後醍醐天皇が崩御したが、その菩提を弔うため、夢窓疎石が足利尊氏に進言し、光厳上皇の院宣を受けて開創されることになったとある。
その後、堂宇の建築が進められ、康永4年(1345)秋、疎石を開山に迎えて後醍醐天皇七回忌法要を兼ねて盛大に落慶法要が営まれた
天龍寺の地は、檀林皇后(嵯峨天皇皇后)が創建した檀林寺の跡地であった。
暦応4年(1341)7月、地鎮祭を行い、疎石や尊氏が自ら土を担いで造営を手伝ったという。
この背景には、この時点では南北朝時代の最中であり、尊氏の心の揺れを表す、多分に政治的な匂いが感じてくる。
天龍寺は康永元年(1342)には京都五山の第二位に位置づけられ、翌2年には仏殿、法堂、山門などが完成し、3年には霊庇廟(後醍醐天皇霊廟)も落成し第一位となった。(後8年にまた第二位に落とされている。)
大方丈に安置される非常に穏やかなお顔をされた釈迦如来像である。制作は天龍寺の創建よりはるかに古そうである。
天龍寺境内は1994年12月にユネスコから世界文化遺産に指定されている。この項 <完>
by mo-taku3 | 2017-05-17 11:00 | (仏閣)京都のお寺 | Comments(1)
建仁寺の 俵屋宗達 風神雷神図とか 最近 本物と区別のつかぬ高精密複製画が 彼方此方に飾られるようになりました
智積院の等伯などは 本物と制作当初の色彩の複製が見比べられる京都ならではの工夫に感心させられます
京都にお住いの拓さんがうらやましく感じられます