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淀にある「與杼(よど)神社」20220310

淀にある「與杼(よど)神社」20220310



與杼神社は、現在、淀・納所・水垂・大下津各地区の産土神として、淀城址本丸跡に鎮座しています。
與杼神社は、応和年間(961年 - 964年)に、愛宕念仏寺などを再興した千観内供が肥前国佐賀郡河上村(現・佐賀県佐賀市大和町大字川上)の與止日女神社から淀大明神を勧請して山城国乙訓郡水垂村(現・伏見区淀大下津町)に建立したとされたと伝わっている資料(社殿など)があります。が、日本三代実録には貞観元年(859年)に従五位下の神位を賜ったという記述があり、また、延喜式(901~)第九巻「山城国乙訓郡」中に、與杼神社の名前があり、延長5年(927年)に成立した延喜式神名帳では山城国乙訓郡の小社として列していることから応和年間以前には存在していたのは確実なようです。そして、桂川の水上運輸の守護神とされ、淀姫社や水垂(みずたれ)社とも呼ばれていたようです。
慶長12年(1607年)に豊臣秀頼によって片桐且元を奉行として本殿と拝殿が再建されています。しかし、本殿は慶安2年(1649年)頃には建て替えられたようで、その後1902年(明治35年)6月に桂川の河川敷拡幅工事に伴って、現在地である淀城本丸跡に遷座されています。それまでの社地は御旅所となっています。
ちょっと気になるのは、ここ淀の地が淀となったのは、この與杼神社が先か、それとも昔から淀の地があったのかですが、與杼神社が1902年(明治35年)に現在地に遷座しているのは、呼び名が符合するのは不思議な感じがします。

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この項 <完>





by mo-taku3 | 2022-03-11 11:00 | (神社)京都の神社 | Comments(0)