紅葉の曼殊院門跡寺院
(曼殊院門跡)
曼殊院門跡は洛北屈指の名刹である。
門跡というのはご存知のように、皇室一門の方々が住職であったことを意味し、勅使門の両側の塀に残る五本の白い筋はその格式を今に伝えるものである。
延暦年間(728~806)、宗祖伝教大師最澄により、鎮護国家の道場として比叡の地に創建されたのが曼殊院のはじまりである。
その後、天暦年間(947~957)是算国師のとき比叡山西塔北渓に移り、「東尾坊」と号した。また、この国師が菅原家の出生であったことから、北野天満宮が造営されると初代別当職に補され、以後明治維新まで北野別当職を歴任することになる。
寺では是算国師を曼殊院初代としている。
天仁年間(1108~10)、八代忠尋大僧正が寺号を「曼殊院」と改め、北山に別院を建立された。
そして明暦二年(1656)に二十九代良尚親王が入寺され、現在の地に堂宇を造営したのが今日の曼殊院門跡寺院である。
曼殊院に行くには白川通りから曼殊院道に入り、武田薬品の薬草栽培地が曼殊院のすぐ手前となる。
その曼殊院へ入る参道の紅葉が見事であった。
曼殊院へは、白川通りから2kmを歩くか車しかなく、道も細いので地方からの車で渋滞状態が見られる。
この時期、最近はお年寄りも多く駐車場もタクシーが半分を占めている。
普段は非常に静かだが、春・秋、特に紅葉シーズンは大勢の人で賑わっている。
何といっても曼殊院の紅葉は、正面の勅使門に伸びる白塀に沿って植えられたモミジであろう。
近々、天皇陛下が来られるということで、普段は開かずの勅使門の階段などの露払いをしていた。
曼殊院の前の御休み処の池の周りの紅葉も見事であった。
曼殊院の向背の山も、程よく紅葉に包まれていた。
この項 <完>
by mo-taku3 | 2012-11-20 20:31 | (特集)紅葉情報 | Comments(2)
私が曼殊院門跡を訪れたのは学生時代でしょうか 銀閣寺道から歩き 詩仙堂を経て辿り着いたように記憶します 若い身体には大した距離ではなかったように思いますが改めて地図を見ると 結構ありそうです 確かに白塀沿いの紅葉見事ですね 春の新緑の季節でも良いかもしれませんね 来年の計画に入れてみます
細い道ですし、下手な運転手がいると一気に渋滞です。
でも狭い京都の運転は慣れたもんです。
駐車場は広いんでいつも開いています。タクシーで来る人が多いようです。
ここは何といっても紅葉です。桜はだめです。