南禅寺の観光名所【琵琶湖疎水の水道橋(水路閣)】2013
南禅寺境内にある琵琶湖疏水の水道橋(水路閣)
明治維新後に建設された、当寺の境内を通る琵琶湖疏水水路閣はテレビドラマの撮影に使われるなど、京都の風景として定着している。
建設当時は古都の景観を破壊するとして反対の声もあがった一方で、南禅寺の三門には見物人が殺到したという。
維新直後には政府の上地に遭い寺領の多くを失ったため廃絶に追い込まれた塔頭も少なくなかったが、その跡地は邸宅地として再開発され、そこには植治こと小川治兵衛により疎水から引き込んだ水流を主景とする数々の名庭園が造られ、いまなお貴重な空間として残っている。
発電所を作るのが疏水導入の主目的であるから、水を大きな落差で落とさねばならず、その部分は当然通船不可能となる。
これを解決するために作られたのが、インクライン(傾斜鉄道)である。
疎水の高台からは、蹴上浄水場や平安神宮の鳥居などが見え、眺めのいいところである。
水道橋の上に上がると、祖巣の水路があり発電所まで続いている。
水道橋(水路閣)は、建設当時は景観を乱すという反対があったようだが、今や南禅寺の一大名所となっている。
この項 <完>
by mo-taku3 | 2013-04-23 12:28 | (紹介記事)京都 | Comments(0)