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西国(12番)札所【石山寺】20140221

西国(12番)札所【石山寺】20140221


石山寺(いしやまでら)は、滋賀県大津市石山寺1丁目にある東寺真言宗の寺。本尊は如意輪観音。
開基(創立者)は、聖武天皇の発願により、天平19年(747年)、良弁(東大寺開山・別当)である。
京都の清水寺や奈良県の長谷寺と並ぶ、日本でも有数の観音霊場であり、西国三十三所観音霊場第13番札所となっている。
また、『蜻蛉日記』『更級日記』『枕草子』などの文学作品にも登場し、『源氏物語』の作者紫式部は石山寺参篭の折に『源氏物語』の着想を得たとする伝承がある。
「近江八景」の1つ「石山秋月」でも知られている。
石山寺の本堂は、国の天然記念物の珪灰石(「石山寺硅灰石」)という巨大な岩盤の上に建ち、これが寺名の由来ともなっている(石山寺珪灰石は日本の地質百選に選定)。
現在の本堂は永長元年(1096年)の再建と伝えられている。
東大門、多宝塔は鎌倉時代初期、源頼朝の寄進により建てられたものとされ、この頃には現在のような景観になったと思われる。
石山寺は兵火に遭わなかったため、建造物、仏像、経典、文書などの貴重な文化財を多数伝えられている。

石山寺の中興の祖と言われるのが、菅原道真の孫の第3世座主・淳祐(890-953)である。
淳祐が内供を称され、「石山内供」「普賢院内供」とも呼ばれている。(内供とは内供奉十禅師(ないくぶじゅうぜんじ)の略称で、天皇の傍にいて、常に玉体を加持する僧の称号)
その理由は淳祐は体が不自由で、正式の坐法で坐ることができなかったことから、学業に精励し、膨大な著述を残している。彼の自筆本は今も石山寺に多数残存し、「匂いの聖教(においのしょうぎょう)」と呼ばれ、一括して国宝に指定されている。
このころ、石山詣が宮廷の官女の間で盛んとなり、「蜻蛉日記」や「更級日記」にも描写されている。

さて石山寺の「東大門」である。左右の仁王像は囲いもなくしっかり入山者ににらみを利かせているようだ。

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東大門をくぐって右手には、大津市観光キャラクター「おおつ光ルくん」がお出迎え。

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境内図。境内は継続的に奥の方まで整備が進んでおり、梅園の拡張・光堂/紫式部像がある「源氏の苑」の開発などが出来上がってきている。

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「くぐり石」。大理石の石のトンネルをくぐってみた。

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本堂。内部は撮影禁止なのでお伝えできないが、重厚な造りとなっている。

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その本堂への階段の上った正面に「源氏の間」が設けられており、紫式部が鎮座していた。

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天然記念物の「石山寺珪灰石」の景観。上の方に、日本で最初の「多宝塔」見えている。

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「月見亭」の横からみた琵琶湖の眺望。
この月見亭は後白河法皇をはじめとして多くの天皇・皇族がここを訪れている。

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石山寺の梅林がつとに有名だが、まだ早いようで“蝋梅”だけがきれいに咲いていた。

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御朱印をいただきました。「西国、

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この項 <完>

by mo-taku3 | 2014-02-21 12:40 | 西国三十三ヵ所 | Comments(2)

Commented by toshi at 2014-02-27 08:04 x
この御朱印の文字はなんとお読みするのでしょうか 達筆過ぎて読めません 観音信仰の寺は 大悲殿と書いていただく処が多いようですが
Commented by mo-taku3 at 2014-02-27 16:46
達筆過ぎて私も定かではありませんが、「大伽藍」と書いてあるように思います。
しかし、ここもいいところですね。説明板も駒札も整備されてきて体裁がどんどん整ってきている感があります。