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京都松が崎の守り神「末刀岩上神社」20150815

京都松が崎の守り神「末刀岩上神社」20150815


末刀岩上神社(まといわがみ)は宝ヶ池運動場の直ぐ山手に鎮座する大岩をご神体とする神社です。
現在も磐座信仰を続けている貴重な神社である。
末刀神社の祭神は不明ですが、水の神と考えらているようです。
末刀岩上神社のご神体は大岩で、兵庫の海で霊光を発していたのを遷座したと伝わるそうです。
岩を信仰対象とするのは、原始的な信仰形態で、末刀岩上神社は太古から信仰されていた神社なのでしょう。また漁猟・牛馬の神としても信仰されていたとのことです。
末刀神社の論社とされるのは下鴨神社の境内社の愛宕神社です。
その下鴨神社の大炊殿の前庭に「水ごしらえ場」 とされる磐座があり、末刀社の祭神である水の神が降臨される所とされています。
一方、松ケ崎の末刀岩上神社の隣には桜井水と呼ばれる泉があり、枕草子に記載される名水の桜井ともされています。
下鴨神社の糺の森には泉川・御手洗川・奈良の小川・瀬見の小川と4つの小川があります。
松ケ崎の末刀岩上神社当たりから湧き出した水は、泉川となって糺の森へ続いており、両社の繋がりが感じられますし、末刀岩上神社がもともとの末刀社だったのでは?
と想像しています。

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簡素な拝殿である。

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拝殿の奥の岩場が磐座(祭神)である。

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磐座の前には小さな祠が造られている。

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最後になったが、鳥居の横にある手水舎。

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*-『寺院神社大事典 京都・山城』-によると、
「狐坂・宝ヶ池へ至る林山の西麓に西面して 鎮座。社殿を設けず天然の岩を神石とするとこ ろからその名がつけられた。
当地域には露出し た岩の山肌が多く、松樹茂る所であり古くから 清浄の地として知られるが、当社も林山を背景 とした古代祭祀の磐座信仰の地であったと推定 される。
神石は昔、兵庫の海中で霊光を発して いたものを得て勧請したと伝え、古くから漁猟・ 牛馬の神として信仰されていた(京都府愛宕郡村 志)。
境内には寛政10年(1798)銘の石灯籠 や大正2年(1913)銘の「式内末刀岩上神社」 碑文が残されているが、末刀が松の字に通じる ところから「延喜式」神名帳にみえる末刀神社を 併称するようになったものである。しかし当社 を式内社末刀神社とみなす確たる裏付けはない。」
とある。







この項 <完>

by mo-taku3 | 2015-08-15 10:42 | (寺社)京都の神社仏閣 | Comments(2)

Commented by toshi-ohyama at 2015-09-10 09:02
誠に不思議な神社ですね
末刀を「まと」と読むのは 渡来系の詞なのでしょうか それとも万葉仮名?

式内社でありながら祭神不詳というのはこれ又不思議です 磐座信仰ですから年代的にも相当古い社なのでしょう それなのにこうしてしっかりお守りされているのですね とすると氏子はきちんといるのでしょうか 階段 石垣 鳥居 どれを見ても相当な金が掛って居そうに見えます
Commented by mo-taku3 at 2015-09-11 13:48
殆ど建て屋らしいものはありません。
自然のまま保存されてきた感があります。
未だに祭神が磐座信仰だけというのも全く開けていない地区だったのではないかと思います。
珍しい存在ですね。
ちなみに末刀は「まと」ですが、「まつ」と読む説があります。ただこれについて詳しい解説がないのが残念です。