丹波古刹第9番札所「高源寺」(福知山)20171018
丹波古刹第9番札所の高源寺は、1325年(鎌倉時代)に遠谿祖雄(えんけいそゆう)禅師によって開創された、臨済宗中峰派(幻住派ともいいます)の本山です。
甲斐(山梨)の栖雲寺(せいうんじ)が東天目と呼ぶのに対して、高源寺は西天目(にしてんもく)と呼ばれ、丹波屈指の名刹として知られています。開山の遠谿祖雄禅師は、当地青垣町の遠坂地区にあった山垣城の城主足立遠政公の孫の光基(みつもと)の三男です。
遠谿祖雄は、幼少の頃より出家し、1306年に中国に渡り、杭州天目山の中峰国師のもとで約10年修行をして悟りを開きます。そして、帰国後、霊夢で得た天目山に似た佐治郷小倉に堂宇を創建します。
1326年には後醍醐天皇より高源寺号を賜り、また後柏原天皇の代には、勅願所の礼遇を許され、住職は末代紫衣の宣旨を受けました。そして、全国に末寺を持つ大本山となりました。
しかし、天正年間、織田信長の丹波攻略で建物をことごとく焼失しました。その後、享保の始めに天岩明啓(てんがんめいけい)禅師が再興し、1799年には、弘巌玄猊(こうがんげんげい)禅師が柏原藩の援助を得て再び再建し現在に至っています。
建物は現在、惣門・山門・仏殿・方丈・鐘堂・多宝塔などがあります。
また、ここは関西花の寺になっており紅葉の名所としても知られています。折角の紅葉は残念ながらまだ早くもう年内に一度来てみたいと思っています。
この項 <完>
by mo-taku3 | 2017-10-18 14:50 | (巡礼)その他 | Comments(2)
奥が深いですね
同じところでも季節によって花が異なってきますので2回行ったところもあります。花の寺の本を見て回るのも確実です。