祇園祭「神幸祭」(八坂神社)20180717
豪華な山鉾巡行が終わりましたが、巡行が終わっても祇園祭はまだ続きこれからクライマックスはいります。山鉾巡行をもって、氏子たちによる祇園の神を迎える準備ができました。
いよいよ、神さまの登場です。
山鉾巡行の余韻がまだ残っている夕刻、舞殿から神輿が引き出され、御旅所(四条寺町)に鎮座します。それが「神幸祭」と呼ばれる神事です。
宵々宮で賑わう15日の夜、八坂神社では、スサノオノミコト、クシイナダヒメノミコト、ヤハシラノミコガミの御神霊を、それぞれ3基の神輿にうつす「宵宮祭(遷霊祭)」がおこなわれました。
これで、神輿のなかに神が宿りました。
17日、山鉾巡行により、神を迎える準備を整えた人間の領域に向けて、3基の神輿が八坂神社を出発し「神輿巡行」が始まります。先導役は久世(くぜ)稚児といいます。
久世稚児は、駒形を胸にかけて騎乗した瞬間から、神の化身とみなされます。
久世稚児は、八坂神社とゆかり深い綾戸國中神社の神使いです。 スサノオノミコトの御神霊をうつした中御座と呼ばれる六角形の神輿に奉仕します。東御座は、クシイナダヒメノミコト、八角形の西御座はヤハシラノミコガミが乗っています。
その3基の神輿は、それぞれ別ルートをたどって四条寺町近くにある御旅所へ向うの前に3基の神輿が八坂神社の石段下で揃う「神輿渡御(みこしとぎょ)出発式」は、神幸祭の大きな見どころとして人気です。さらに御旅所前で、神輿の担ぎ手をはじめとした数百人の男性陣が、威勢のよいかけ声をあげながら、神輿を練る「神輿振(みこしふ)り」は、たいへんな熱気で夜の四条通りにくりだします。
この項 <完>
by mo-taku3 | 2018-07-17 18:00 | (祭特集)祇園祭他 | Comments(2)
銀座五丁目のあづま稲荷で神事を行ったときに日枝神社から祭礼に来られた権宮司にお聞きしました
「いつ 神様は降臨されたのですか?」
すると 正確には御答えがなく「お神酒の蓋を外した時には 既に神様はお見えになっています」との返事でした
神事の始まりは 神職の方の三拝で始まりますから この時に降臨したということでしょうか
神社には 元々由緒以外の書面がなく 経典もないわけですから 降臨とか この辺の細かいところはあまり気にされないようです
古代信仰には疫信仰で磐座を祭神にしていたのが後に祟りを祓う「御霊会」と変化したように思います。八坂神社も元は疫神社だったようですが、疫神社共通の社紋がきゅうりの輪切りの断面でこれは全国共通です。
ただどこも色々な言い伝えがあり時代とともに都合よく変化させてきたのは間違いなく、過去がだんだん薄れてきているように思います。
元々疫神社である今宮神社をしらべてみるとおもしろいかもしれませんね。