西国33ケ寺32番札所「観音正寺」20190812
観音正寺は「西国32番札所」。琵琶湖の東岸、標高433mの繖山(きぬがさやま)の山頂近くにある。
推古天皇13年(605)、聖徳太子がこの地を訪れて自作の千手観音を祀ったのに始まりと伝わっている。聖徳太子がこの地を訪れた時に出会った「人魚」の願いを聞き入れ、観音正寺を建立したという。実はその人魚は、前世が漁師であり、殺生を業としていたために人魚に生まれ変わり苦しんでいたという。お寺にはその人魚のミイラと称するものが伝えられていたが、平成5年(1993)火災で焼失したとある。
観音正寺に登るには、駐車場で下りてから更に急な300段以上の石段を登ることになる。登ったところからまっすぐの参道沿いに伽藍が並んでおり、一番奥の階段を上ると本堂がある。
綺麗に整備されたこじんまりとした境内であった。
疲れた!
本堂は平成16年につくられ、同時期に作られた本尊千手観音坐像は仏師松本明慶の作で、像高3.56メートル、光背を含めた総高6.3メートルの巨大な坐像である。像はインドから輸入した23トンもの白檀を素材に作られている。白檀は輸出禁制品であったが、観音正寺の住職が、20数回インドを訪れ、度重なる交渉の後、特例措置として日本への輸出が認められたものとある。
残念ながら写真は撮れなかったが、見事なものであった。この項 <完>
by mo-taku3 | 2019-08-12 11:45 | (巡礼)西国三十三ヵ所 | Comments(5)
琵琶湖の水運を考え 京都進出を主眼に置いたということでしょうか 観音寺山は登ってみたい山でしたが あの高さに脚がすくんで 行かず仕舞いでしたが 駐車場があるなら挑戦してみたくなります 300段に ちと足が震えますが